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あほらしい話を一発! 今時の若いもんではなく、昔の若いもん、つまり、年寄りは雷がヘソを採りに、落ちてくると思っていた。 僕が子供の頃、昭和二十年、播州(ばんしゅう=播磨=兵庫県)の三木市に、戦争をさける為、家を米軍(鬼畜米英=アメリカさん)に焼かれてしまって、疎開(そかい=地方へひっこす)していた頃、、大人達は皆、特に女の人は明冶の二十年代から、大正、初期に生まれた人が多く、 座敷童(ざしきわらし) 河童(かっぱ) 雷(かみなり) の正体を、架空の動物、つくり話、と言う物理的現実を、半信半疑で一応納得していたが、本当は心底、科学を信じていた訳ではなかった。 ヒョットしたら、電気というのはウソで、本当は、ヤッパリ、雷がヘソを採りに来ると信じていた。 伯父は、 「今に、神風が吹いて、日本が戦争に勝つのに、決まっとる」 と言っていたし、 伯母は、お八つの「さつま芋のキンツバ」が一つ足りないと、家中探し回り、 あげくの果て、部屋に僕を一人っきりにしておき、暫くすると、襖を開けて、 「誰か、他所の、子 入って来なんだか?」 と何度も念を押した。 「変やなぁ? 大人には見えんでも、子供どうしは、見えるらしいのに、・・」 と言った。 つまり、「さつま芋キンツバ」のつまみ食いの犯人は、座敷童(ざしきわらし)だと、思い込んで居たらしいのだ。 そんな、平和な戦争の時代だった。??? 夏になって、雷がゴロゴロ鳴った。 兵庫県の中部、北部、京都府中部、つまり、丹波、丹後、播磨地方には、昔から、夏は、猛烈なカミナリで有名だった。 この、カミナリにも、名前があって 「丹波太郎」 と言う有名人? だった。 七月に、フナ釣りに出かけた誰かが、雷に打たれて死んだ。 池の周りは、田んぼダラケ で、釣り竿を担いで雨の中を走って逃げる内に、釣り竿に落雷したと言う。 「へ〜、おっそろしいよう(恐ろしいね)。それで、やっぱり、おヘソ 取られなはったん かいな?」 「それが、おヘソが真っ黒になって、死んだらしいん やわ」 伯母や、その年頃の女の人達は、ヒソヒソ話。 少し、離れた所で、親戚の兄ちゃんは、ニヤニヤ笑っていたが、僕には、本当の話をしてくれた。 「竿から落ちてな、バンド(ベルト)のバックル(長さ調節金具)から、抜けたんや」 「・・・???・・・!!!!」 僕は、 「デンキと言う鬼は、丹波太郎より、きっと強いんや・・・・」 と思った。 戦争が終わって、僕のお母さんの都合で、伯母さんがお母さんになった。 戦争がおわって、大阪へ帰ってきても、やっぱり、カミナリは居た。 伯母は、やっぱり、カミナリが怖いらしく 「くわばら、くわばら」 と言っていた。 「くわばら」と言う言葉は、雷よけのマジナイらしい。 小学校の時、親友の秀才(京大出身で、今はサントリーの重役)から、 「桑原には、雷が落ちんラシイ」 と、教わった。 先日、ラジオで落語を聞いていたら、「高槻市にも雷が落ちない」と言う話をしていた。色々あるなぁと感心。 今度はテレビだ。 僕の家は集合住宅で集合している。(そら、アタリマエ)。集合してはいるが、経済のレベルは色々、共聴システムのケーブルテレビも、僕は契約していない。 だから、サービスの無料のチャンネルをボンヤリ見ていた。 それに、よると、 「くわばら、くわばら」=(どうか、カミナリが落ちませんように!) の御まじないは、桑原の町に伝わっていると言う。 その、テレビ放送を見るまでは、桑原とは、(三重県にある、あの、町か!)と、思い込んでいた。 どっこい、そや、おまへん。 三重県は桑名だった。 {その手は桑名の焼きハマグリ}の桑名。つまり、 「其の手は食わない」=(あんたの、そのウソに騙されてたまりまっかいな!)の桑名、ハマグリで有名だが、桑原は、カミナリ、桑名と桑原は違う。 そら、そうや。 そやけど、カミナリはヘソを食べるがヘソは土生姜(つちしょうが)と煮ると多分、田螺(たにし)に似た味がするのだろう。 タニシは酒のアテ(酒に宛がう肴=酒を飲む時のツマミ)にはなるが、 ヘソの話は当て(アテ)にはならない。=信用できないから、忘れて下さい。 この話は、どちらも、貝つながり、貝に関連した話、似ているが大違い。 テレビで放送しては、いたけど、デレクターも間違うことがあるから、地図で確める。 「は〜ん! ナルヘソ、ここか!」 桑原の町は、阪和線、大阪の天王寺から、南の和歌山に延びているJRに乗ってゴトゴト行けば良いな。と、実行力の乏しい決心をした。 海外旅行は夢の夢、JR一本なら、安、近、短=安くて、近くて、短時間。 堺駅を過ぎて、三国ヶ丘、鳳を過ぎると、堺市から、高石市を過ぎ、和泉市に入ってから三つ目、和泉府中の駅前に、多分カンバンがあるのだろう。 だけど、案外、土地の人でも、興味の無い人は知らないカモ? それも、あまり、有名ではない話。誰が、二十一世紀に、カミナリ伝説を信じるものか! それに、僕は、昔、学校の実験室でカミナリを作った事がある。空気の電気絶縁の破壊実験だった。一瞬、青白い光が走って、オワリ。 角(ツノ)を生やして、トラのパンツはいて、走ったワケではない。 ただの、イナビカリ、稲光りだけ。 でも、桑原には、古い井戸があって、昔、カミナリが落ちて、その井戸にはまり、婆さんが井戸に蓋をして捕まえたと言う伝説がある。 「お婆さん、頼むよってに、カンニンして〜な。もう、二度と落てへんさかい」 「大きな音たてて、びっくりさせてからに!、わて血圧高いねんで、信用出来るかいな、カミナリのくせに・・・ほんまに約束するか!」 と婆さんが言うと、カミナリが 「ほんまや、指きりしょう」 「あほ! ビリビリ くるがな! 其の手は桑名の焼きハマグリや」 「や、や、ヤヤコシイ事言いな。又、間違うがな。ここは桑原やろ、お婆さん」 「そや、それが、どないしてん!」 「今度から、雨になったら、桑原、桑原、言うてんか。ほんなら、オレ、ここは、お婆さんの住んでる桑原やな、落ちたらアカンな、と気い付けるよってに」 「それ、お前のマゾヒストか!」 「???」 「約束の事、英語でマゾヒスト言うんや、知らんのかいな。」 年寄りも時には間違う。 カミナリは (はっは〜ん、マニフェストと間違うとるな) と思った。ま、コマカイこと。 で・・・・ それから、雨が降ると「クワバラ、クワバラ」と近畿地方の皆んなが言い出した。 「な!!、何んや、えらい、桑原ふえたがな」 とカミナリは思った。 昔の話ですから、チョットは間違って伝わっているカモ知れませんが・・・。 けど、最近の若いモンは、そんな事知らん、・・・・で、 「カミナリは電気や。避雷針に限る」 と言って、笑っている、避雷針を立てても、相変わらず、落ちてるそうな。 ・・・・・・ おしまい。 レッキ とした 証拠写真・・これ・信じるぅ・???? チビ ちゃん の 為に・・ |
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